今日、何食べる?

アダムとイブが食べたのは、本当は何だったのだろうか?

 

ナナソラです。

さらっと誕生日が過ぎました。また一つ、無事に年を重ねられました。

去年の誕生日前は、『30日間スクワットチャレンジ』なるものをやりましたが、今年はもう少し本格的に、『21日間ベーガンダイエット』をやってみました。

 

この『ベーガンダイエット』はその前から始めた『グリーンジュース』と同じ人が主催しているプログラムで、今年こそはと参加しました。

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結果、たくさんの新しい発見や気づきがあり、食事を変えただけなのに(いやでもそれが最も大事な変化なのだけど)ものすごく大きな人生観の変化があったように思います。

中でも私が最も驚き呆れた発見は、何と私は「心配性ではない」というものでした。

何のこっちゃという話ですが。

人生このかた40と1年、気づけば幼い頃から親にも知人にもいろんな場面で「心配しすぎだよ」と言われ続け、「お前は本当に心配性なんだから」とも言われ続け、事実、小さなことからあり得そうもない大きなことまでとことん心配し続けてきた私は「あぁ、私はなんて心配性なんだ」とこの【性格】とときに闘い、ときに涙とともにこの性質を引きずりながら歩いてきたわけですが。なんやねん、この心配性、【性格】と違うやないかい。

この心配性、実は砂糖の副作用でした。

 

今回私が試したベーガンダイエットは、結構本格的なものだったようで、牛乳、卵、肉、魚、小麦粉(グルテン)、白米、砂糖、カフェインを摂取しないというメニューで構成されているプログラムでした。

主催者側には医者や栄養士、シェフなどがおり、栄養バランスを十分に考え抜き、かつどんな料理の素人でも簡単に作れるというレシピが、21日間ほぼ毎食分、参加者に提供されるというもの。私たちはただ作る。ただひたすらにほぼ毎日、料理をし、それだけを食べるというもの。

ほぼ毎日というのは、多忙でかつ料理の素人が参加者の大半数を占めているということで、「息抜きフライデー」というのが設定されているため、正確には「金曜の夜を除く毎日毎食」ということになります。でも息を抜いても、食べるものはプログラムの中の料理です。金曜日のために前もって多めに作るように指定されているメニューを、金曜日に温めてお食べというシステムです。

ちなみにこのプログラムは、全世界の多忙なママやビジネスオーナー、高血圧や糖尿病などをはじめ日々病に苦しむ人や、はたまた包丁をもったことがないような素人までを対象にした生活改善菜食ダイエットプログラムです。

 

このプログラムだけで記事が3つは書ける。そのくらい書きたいことがある。私にしては珍しく書きたいことがありすぎて内容が絞れない、という状態のまま書き始めてしまったのですが、とにかく書きたい。このダイエットについて、とにかくお伝えしたい。興味のある人は、ぜひお付き合いください。

 

このダイエットを始める1ヶ月ほど前に、旦那とオタワ旅行に行きました。

海外での日本食は本当に貴重なご褒美アイテムですので、オタワでの美味しい食事の中身はもちろん3日で2回のラーメン、とかになっちゃいますよね。美味しいお寿司食べたりね。往路の朝食から復路の夕食まで、3泊4日の食事が全部外食になるわけですよね。

そしてそのままいつも通り、休みの日は日頃の疲れを癒すべく、外食になっちゃいますよね。旦那も私もサービス業なので、忙しい週末とかもご飯を作る元気が残っていない。なのでまた、夜中にバーガーとか食べちゃいますよね。

という日常を繰り返すと、まぁ、お腹が出ます。出ますよ、えぇ。

なのでこのプログラムを始める頃にはまるで妊娠初期のようなお腹でした。

去年のスクワットチャレンジで一旦凹ましたお腹も、年の重なりには勝てません。

そしてついたら落としづらい。なるほどこれが40ってやつね、としみじみ痛感しておりました。

健康のために「腸内クレンズ」とか「デトックス」とかしたいなー。でもどこの会社の何の製品なら体に優しいのかなー。スクワットとか走りこみとかしないで、優しくお肉減らせないかなー。(遠い目)

 

そんな私の全ての夢と希望が、このベーガンダイエットには用意されてました。

結果的には、体の両腕、チェスト、ウェスト、両腿、ヒップ周りの全てがサイズダウンし、合計で40センチ減りました。

体重は激減しないように作られているコースなので、1週間に1キロ弱などの減量ですが、体に良いものしか食べないので調子がものスゴく良くなります。(減量したい人は長く続ければ続けるほど、健康的に体重が減ります)

そして食物繊維ばかりを摂るわけですから、とにかく出る。ここ数年まったく経験しなくなっていた整腸効果で、とにかく驚く。

何より、腸内が清掃されるので、肌が内側から変わります。腸だけではなく、肌の老化の元となり、体の炎症の原因で様々な病気の火付け役でもある砂糖を摂らなくなることで、肌が若返ります。(美容従事者として言わせていただきますと、肌の三大老化要因は、砂糖、日差し、熱と言われています。熱は特に白人さんの肌にはです。)

 

とにかくこのダイエットは、体の炎症を抑えることに特化しています。

それもそのはず。このプログラムの主催者であるKris Carrというアメリカ人の元ダンサー・女優の女性は、現在も複数のガンを抱えて健康的に生きられている方で、約10年前にガンが見つかった時、同時に医者に「治療法がないよ。移植ならやってみれるよ。」と言われました。元来気丈な彼女は、そこからライフスタイルを一変し、たくさん勉強をし、体を炎症させるケーキやドーナツ、コーヒーそして喫煙をやめ、グリーンジュースを飲むようになり、いわゆるマクロビオティックと呼ばれる食事療法に進みました。初めて食べたマクロビオティックの食事は玄米、味噌汁、海藻だったと言い、それまでスタバでラテとマフィンの朝食だった日常から一気に地獄のような(味噌汁はそこまでまずくないだろー、クリスー。)食事に切り替わったことを思い出として話しています。

ちなみに。他の博士の調査では、痴呆やアルツハイマーも砂糖とグルテンによるものだということ。原因がわかれば、予防ができますね。

 

Kris Carrは、当初「10年後はないかもしれないよ」と言われていたのですが、先日の10年目のガン検診で「君がどんなことをやっているのか知らないけど、肝臓のガンが劇的に小さくなっているよ!」と言われ、「グリーンジュースを飲んでるの」と答えたと言っています。

砂糖などで体が酸化することにより、小さな炎症がたくさん起こり、それが様々な病気の火種となると言われます。それをアルカリ性に直すため、生野菜でジュースを飲むという方法ですが、日本では元来、味噌や梅干し・海藻などで体内のアルカリ濃度を調整してきたわけですから、早い話が伝統的で健康的な日本食を食べれば健康になるということになりますよね。結局たどり着くのは日本食か、ということになります。

 

日本ではまだ北米ほど食材の化学薬品等の汚染は進んでいないと思いますが、それでもやはり雨や水で地球の汚染は循環してしまいますから、出来れば自分で庭や畑で無農薬の野菜を育てて、出処と調理過程がわかる自宅のキッチンで余分な化学調味料を入れないクリーンな料理を食べるのが、やはり言われてはいるけど本当に安全なのだなと今回のプログラムを通して身にしみてわかりました。

 

ちなみにプログラムの規定でレシピは掲載できませんが、参考までにある日の献立はこんな感じでした。

朝:日替わりグリーンジュース【(例)ほうれん草・セロリ・ケール・青りんご・ヘンプシード・チアシード・シナモン・ノンデリミルク(ソイミルク、アーモンドミルク等】

昼:サラダ/前日の夕食をランチ用に詰めたもの

夕:タイ風炒めとブラウンライス【紫キャベツ・玉ねぎ・人参中2本・黒豆・スナップエンドウ・にんにく・ピーナツバター】

 

朝:アボカドトースト/アーモンドバターバナナトースト(グルテンフリーブレッド)

昼:サラダ/前日の夕食をランチ用に詰めたもの

夜:ケールとマッシュルームのクリームパスタ【玉ねぎ・ケール1束丸ごと・マッシュルーム1パッケージ丸ごと・カシューナッツ・にんにく・ブラウンライスパスタ】

 

という感じです。私は勤務の日は朝食は食べないのでグリーンジュースだけで済ませましたが、どれも本当に簡単にレシピが作られていて、驚き感動しました。

ある日の夕飯などは、パスタを茹でる以外は全てジュースを作るブレンダーで事足りるというもので、しかもそれがレストランのような味でした。旦那と恐る恐る一口食べて、冗談みたいに顔を見合わせて「ウマッ!!」と目を見開くという場面がデジャブのように何度もありました。まるでコントのようでした。でも本当に美味しかった。

食材によってはちょっと食べられないなというものもあり、そういうものは代用品が提示されているので、1度目は失敗しても2度目はなんとかクリアというものもありました。このプログラムを始める前のオリエンテーションの時点で、「完璧を求めずに、経過を大事にするように」と何度も何度も言われていたので、全レシピを作らなくてもOK、誕生日や特別な日にはケーキ食べてもOK、目指すのは最終的にはカフェイン摂取量を限りなくゼロに近くまたはゼロに減らすことであったり、アルコールもしかり、肉を食べずに菜食だけで暮らせるように、自分をいたわることで自己愛に包まれることであったり、料理を楽しめるようになったり、などとにかく【ボディ・マインド・スピリット】の総合プログラムということでした。そして本当にそうでした。

 

21日間というのは人が習慣や癖を変えるのに要する期間ということで、『食べるもので体が出来、考えることでマインドが構成され、鍛錬することで霊性が成長する』と唱っているだけのことはあり、たくさんの瞑想法やエクササイズのビデオなどもプログラムの中に入っています。プログラム1週目など最も昔の癖に戻りたくなる(甘いものが食べたい、お酒が飲みたい、コーヒーが飲みたい、等)の時には瞑想や30分間のウォーキングを推奨しており、実際にそれらをすることで「出来心食い」などの脱線を防げるというもの。全体を通して、良く考えられているプログラムだなと感心しました。

 

結果として、今もベーガン料理を作りつつ、少しずつ日常のものも食べ始めています。

誕生日祝いにはお寿司屋に行って白米の寿司をちみちみ美味しく頂き、久しぶりに魚を食べては自分の味覚の変化に驚き、グルテンフリーではない普通のパンをかじっては体調が悪くなるというような嬉しく素晴らしい副作用を経て、自分の体調や味覚が変わったことを実感して感動している今日この頃です。

最後に、今回本当に驚いたのは、砂糖とグルテンとカフェインを抜くと、頭と心が静かに穏やかになるということです。ご飯を主食として食べず、砂糖と同じ作用のあるグルテンを抜き、菜食にしたことで、雑念を起こしていたのは私の思考ではなく、食べていたものだったということが本当にショックでした。でも良かった、不治の心配性ではなくて。私のように「心がワサワサする、心配で仕方ない、周囲の雰囲気や空気で自分の感情が痛む・揺らぐ」などが思い当たる人は、試す価値のある方法だと思います。

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日本のアマゾンで、Kris Carr のレシピ本を見つけたので貼っておきます。

ジュースのレシピ本だけが日本語版のようですが。