我が家のピーターさんのその後と結婚記念日

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もう2月ですね。

今年のカナダはありがたいことに今のところは暖冬で、我が家の近所のメイン観光地である滝も今年はまったく凍っていません。

このまま雪かきせずにいけるかな。

 

さて、2月14日は我が家にとっては14年目の結婚記念日です。

14年目にして初めて、旦那のピーター氏はそそくさとお花を買ってきてくれました。出会ってから毎年、誕生日と結婚記念日には手紙を書いてくれていたピーター氏ですが、ついに忙しすぎてそちらは断念した様子。でも良いのです。

毎日毎日、優しい言葉をかけてくれるのです。

 

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さて、前々回の記事の後、ピーター氏は大きな決断をし、出世をする道を選びました。

書き物をやめたわけではありませんが、とりあえずまずは現世での社会的な仕事で、カタチにすることを選びました。これまでも悶々としながらもずっと全力で働いてきた職場ではありましたが、本人がアンハッピーな状況が続いていたため、どうにもその状況を打破したかったのですね。それまで頑なに否定していた「出世する」という道を、その後のステップアップを最終的な視野に入れて、とることに決めました。以前の記事でサラッと触れましたが、ピーター氏の上司はちょっとサイコ気味というかまぁそういう人でしたので、その上司に恨まれずに職場を離れるというのを最低目標にし、動き出すことにしたのですね。

すると。奇跡が起こりました。

いや、それが必然なのですが、あまりにもの展開だったので「出たよ、奇跡」という驚きと笑いとで新たな道の展開にあらためて「正しい場所にいる」ということを実感するのでした。

何が起こったかと言うと。

まず職場の直属の最高責任者であり最大の難関であったサイコの上司に「昇進したい」と伝えると、一度は阻んだものの何かを企んでいた彼女が数日後にオーケーを出しました。最大難関突破。これは後に周囲の関係者にも激しく同意される最初の奇跡でした。

次に、その2週間後に突然その上司が退職することになります。誰も想像が出来なかったタイミングでの、きっと上司自身も想像もしえなかった離職でした。(突然の不幸とかではありません。念のため)

そして、そこに昇進して1ヶ月も経たないピーター氏が、彼女のポジションをやってくれないかと会社からオファーされました。

話がうますぎる。

その元上司のポジションは、ピーター氏が出世街道を進む中で最終的にいつか辿り着きたいと目標にしていた役職でしたので、これはもう二人で「驚き笑い」っていうのでしょうか、顔は笑ってるけどめっちゃ驚いていました。

でも、カナダに来てからこういうことはよくあるのです。道が合っていると、最大に後押しをしてくれる。人や状況や、もっと大きなものが。ありがたや。

そしてめでたく、お試し期間の3ヶ月を終え、会社側もその間のピーター氏の功績を評価してくれて、昨日無事に本契約の書類をまとめて受理されてきました。

これもまた奇跡の中の一環で、この会社は通常は6ヶ月間の勤務継続を条件として次のポジションに昇格させるのが規定ですが、今回は会社側のオファーだったので最短期間の3ヶ月で本契約に至り。嫁としては本契約になることでの収入アップが何よりも気になるところだったので、ようやくこれで家計の計算が出来るというところ。何しろこの間のお給料の変動は、赤字か?生活出来るのか?というギリギリもしくは厳しくアウトというところだったので、1日も早く確約して欲しかったわけです。

というのも、これまで旦那はお給料プラスαをもらう職種だったのが、昇格することによりそのプラスα分を失うことを決めたわけです。軽く1人分の収入を失ったことになり、これは家計に大きく響くわけで。当初私が覚悟していた「6ヶ月はなんとかやりくりして生き延びねば」と心配していた事態も3ヶ月で幕を閉じ、ホッとしております。嫁的にはそれが本当に大きいわけで。

ピーター氏は、新しい役職になった時から忙しいながらもとてもやりがいを感じ、自分に合っているのがすぐにわかったため、「どうしてもっと早くやらなかったんだろう」と言うほどでした。本人がハッピーなのが一番。よかったね、ピーター君。

 

14年目の結婚記念日には、新しい契約書と年俸をいただきました。神様ありがとう。

 

ちなみに去年の結婚記念日には、生命保険と疾病保険の加入というギフトを神様からいただきました。というのも、私は日本にいる時から大の保険好きで、カナダに来た時からずっと「入れるうちに保険に入らなければ」という強迫観念があり、何しろ親戚も子供もいないので、何かあった時の保障というのがとても気になっていたのです。移住して13年目にしてようやく、経済的にも精神的にも落ち着いたということで、去年からこちらの保険に加入し始めたのですが、その契約の最終書類にサインしたのが去年の今日でした。

そして今年は、1年間の安定した収入である証の「年俸契約書」のサインと提出。

カナダもこの辺りは短い夏と長い冬しかない場所です。ホスピタリティ業界で一年中安定した収入を得るのはそんなに簡単なことではなく、何よりも、カナダに来た1年目はボランティアでのインターンシップで収入ゼロからスタートしている私達ですので、これはホントに「思えば遠くへ来たもんだ」なのです。鉄矢氏の歌の意向はちょっとよくわかりませんが。

 

 何にせよ、私はピーター氏がイキイキと仕事をしているのが嬉しく、彼のセンスと才能を仕事で関わる人たちが正しく評価してくれていることが嬉しいのです。

本人は次の作品も書く気満々で、あらすじを聞いても面白そうなものばかりです。いつか書き続けているうちに、最善のタイミングで最良の結果になることを祈りながら。

ピーター氏と一緒にいられて、ハッピーだなぁ。神様ありがとうございます。

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写真は1年目の記念日にお祝いで行ったお店。お金はなくても最高のディナーでしたよ。